妻と娘よ迷いて行く水川の瀬の吾が罪悔いていま夜ごと待つ
つまとこよまいていくみずかわのせのわがつみくいていまよごとまつ
2帖は光源氏を中心に若き貴公子4人が雨の夜、女性談義に花を咲かせる。
この時代の貴族の女性観が知れる面白い帖である。一般にこの部分を「雨夜の品定め」と言う。
源氏はもっぱら聞き役だが、それぞれが女性に対する体験談を語り合う。
そんな中、源氏の竹馬の友、頭の中将がこんな失敗談を話す。
「自分はある女性を妻として囲っていた。幼い娘もいたのだがしばらく足が遠のいて、久しぶりに行ってみると家から居なくなってしまっていた。妻は恨みめいたことなど一切言わない控えめな女だったので、本妻から色々な嫌がらせを受けていたことを後になって知った。自分にもう少し思いやりがあったならと後悔している」
この妻は後の帖で夕顔として登場する。
また娘も玉鬘と言い、物語全体の重要な登場人物として後に出てくることになる。
帚木は目には見えているのだが近づくと消えてしまうという伝説の木。