「ほがひ歌」カテゴリーアーカイブ

羽衣の松 天女伝説に 二首

白妙の妻の輿し意も気付かぬか月想いしこの松の枝らし

しらたえの つまのこしいも きづかぬか つきもいしこの まつのえだらし     2007/11/15

 

松原さ最後の日だべ悔ゆも何も往ぐべだ日の娘いざさらば妻 

まつばらさ さいごのひだべ くゆもなも ゆぐべだひのご いざさらばつま       2007/11/15

旋頭歌 三首

真実と否も綴り合ひ行くも世の常 寝ずの夜も悔ゆ日ありつつも一つ信じ

しんじつと ひもつづりあひ ゆくもよのつね ねづのよも くゆひありつつ もひとつしんじ  2007/8/18

  

もつれ肩みな闇きのう野菊ゆれなば 離れゆく昨日の君や涙枯れつも

もつれかた みなやみきのう のぎくゆれなば  はなれゆく きのうのきみや なみだかれつも 2007/8/2   

  宮崎二健さんへ

  

もつれ髪皮にハゲまし擦るこの液  消え残る少し髷端にわが身枯れつも

もつれがみ かわにはげまし こするこのえき きえのこる すこしまげはに わがみかれつも 2007/8/3

徳永未来さんへ 三首

 

花の君草向かい出て今の世の舞い出て行かむ咲く未来の名は 

はなのきみ くさむかいでて いまのよの まいでていかむ さくみきのなは   2007/07/22

 

綴れずもたまさか文よ未来の意の君詠み深さまた縺れつつ

つづれづも たまさかふみよ みきのいの  きみよみふかさ またもつれつつ   2007/11/9

 

どこの地に咲けど香のする華の苑汝は留守の門今朝虹のごと

どこのちに さけどかのする はなのその なはるすのかど けさにぢのごと  2007/10/19

                                                        (回文個展に伺えないお詫びの歌)

新潟地震 二題

「小さひ」は苦難感じぬ他人の身の問ひぬ震撼泣くは被災地

ちいさひは くなんかんじぬ ひとのみの とひぬしんかん なくはひさいち  2007/07/17

 

 裂ける地の目赤き涙まい落つを今民無きか雨の散る今朝

さけるちの めあかきなみだ まいをつを いまたみなきか あめのちるけさ  2007/07/19