誰が遣りぬ須磨の海かくは死有時と領く神の座す塗り屋形
たがやりぬすまのみかくはしうどきとうしはくかみのますぬりやかた 2007/12/13
元歌
万葉集16 3888 怕ろしき物の歌
沖つ国うしはく君が塗り屋形丹塗りの屋形神が門(と)渡る
海のかなたに死者の住む冥界があり、沖つ国と呼ばれていた。
その国を支配する(うしはく)神は丹塗りの屋形船に乗っている。その神の屋形船を見た者は遭難して死んでしまうと船乗り達から恐れられていた。
この万葉歌を読んだとき、すぐに思ったのが宮崎アニメ、「千と千尋の神隠し」だった。
映画の冒頭で異形の神々が派手な朱色の屋形船で登場する。
怕ろしくもあり滑稽でもある幻想的なこのシーンは、この歌から発想したのかもしれない。