鳥が鳴く叶はぬ恋の夕ひと陽冬の日来ぬは永くなかりと
とりがなくかなはぬこひのゆふひとひふゆのひこぬはながくなかりと
とりがなくかなはぬこひのゆふひとひふゆのひこぬはながくなかりと
かおるかにゆふせまりなばよばいあいはよはなりませふゆにかるおか
きたかみのけささけずしのわがかてかかわのしずけささけのみがたき
ふゆのこひのこるつきよはいくよさよくいはよきつるこのひこのゆふ
とほつひとまつにしほみつかわのべのわがつみほしにつまとひつほど
なでしこのはなもとくゆれなはともとはなれゆくともなはのこしてな
やさしいこといてきゆるはたまのひのまたはるゆきてひとこいしさや
よぎしゃくるくやしいなみだがつとひとつかたみないしゃくるくやしきよ
しらゆきやまいてしたみよかわかぜかわがよみたしていまやきゆらし
ながつきのとひくるかともしあんせんあしもとかるくひとのきつかな
くさばなのいつにさくらむわがなかなかわむらくさについのなはさく
そひすむなといきたかみそたまとてとまたぞみがたきいとなむすびそ
古事記に載る三輪山伝説を歌にしたもの。
活玉依姫(いくたまよりひめ)の許を夜な夜な立派な壮士が訪れるが、どこの誰とも素性が分からない。
心配した両親が娘に「今度来たら衣の裾に糸を縫い付けて、跡をたどりなさい」と言う。
すると糸は鍵穴を抜けて、三輪山の神の祠に続いていた。この壮士は神が蛇に化身して姫の許へ通っていたのだった。
この神の名は大物主と言う。
この時糸が3輪残ったことから、この山を三輪山と言うようになった。
もがみがわゆきそとふけぬへだてきてたへぬけふとぞきゆわがみかも
ふゆくさのさくがむなしとみきのべのきみとしなむかくさのさくゆふ
やむなしとみきへきざむなさいごのこいざなむさきへきみとしなむや